脱毛サロン

ヒゲ脱毛に関わらず脱毛を確実にしたいのならサロンやエステ、クリニックなどに行くのが適切です。

それらでは脱毛専用の機械を使用して毛を処理していくため市販のクリーム、除毛剤を使うよりも効率よく落とすことができます。特にこれからの肌を露出する機会が増える季節に向けて早めに処理をしたい方は多いのではないでしょうか。

しかし、専門の方に脱毛をお願いするわけですから当然費用が掛かります。それも市販の脱毛クリームを買うのと比べると10倍、100倍(全身脱毛)することもあります。

費用が高いからにはそれだけの効果を得られるわけで、自分ではなかなかできないアフターケア、市販のもので万が一トラブルが起こった場合の適切な対処もしてもらえます。一言に脱毛と言っても扱うのは大事な自分の身体なので少しでもリスクを小さくして行いたいものです。

そう考えると脱毛サロンやクリニックに行って少々高めの費用を払うのは致し方のないことなのかなと思います。

医療脱毛

したがってお金に余裕がある、あるいはそんなに余裕がないけどちゃんとした所で処理してもらいたい方には脱毛に通うのがおすすめです。

では脱毛に通うとしてあなたなら【脱毛サロン、脱毛エステ、脱毛クリニック】のうちのどれを選びますか?

というより、そもそも【サロン、エステ、クリニック】の違いってご存知ですか?

 

大きく二つに分けられる

イメージ的にはエステやサロンはオシャレな感じで美容のためのお店という感じではないでしょうか。

対してクリニックと聞くと医薬品を使ったり、そして何かを治したりする場所を想像します。

もしもそのような捉え方をしているのであれば、ほとんど正解です。

  • エステ・サロン:多角的な知識を基にした美容
  • クリニック:医療を基にした美容

つまりエステ・サロンでは医師や看護師ではない専門家(エステティシャンなど)が美容のためのケアを施し、クリニックでは医師・看護師が中心になり美容の施術をします。

エステ

ちなみにエステとサロンは名前が違いますが内容は同じです。語源が違ったり表すものが違うだけです。エステは資格がなくても運営できます。

一方クリニックは美容外科と呼ばれることもあります。「○○クリニック」「□□美容外科」と書いていれば医師による施術が受けられるのだと考えてください。こちらは当然医師免許、看護師免許が必要です。

 

法律で脱毛の基準が違う

脱毛と言えばレーザー脱毛、フラッシュ脱毛、ニードル脱毛などいろいろと種類がありその効果やメリット・デメリットも様々です。ただ、どの脱毛を行うにしてもその効果の範囲は法律によって決められています。

医師法第17条:医師でなければ、医業をなしてはならない。

これを見ると「機械で脱毛を行うことって医業なの?」と疑問に思います。

厚生労働省は平成13年に各都道府県の衛生主管部に対して以下のような通達を行いました。

以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのあ る行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反する こと。

(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊す る行為

厚生労働省医政局医事課長による通達

「その他の強力なエネルギーを有する光線」も対象なのでニードル脱毛を行う際に発生する高周波や電流も対象になるのではないでしょうか。

そして重要なポイントは「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊す る行為」ですね。

毛乳頭 皮脂腺毛乳頭は毛を生やす指令を出す個所でここがなくなれば毛は永久に生えてきません。皮脂腺開口部は要は毛穴付近だと思ってください。そして「皮脂腺開口部」と書いているので結局毛に関する器官全てを対象にしています

つまりこれらの個所を破壊してまえば永久脱毛になるのですが、これを行っていいのは医師だけだと言っているのです。

では破壊せずに少しダメージを与えるくらいなら医師でなくても出来るのでしょうか。

部分的な破壊も違法

平成24年にエステサロン経営者の医師が、医師免許を持っていない従業員に脱毛の施術をさせて逮捕・起訴される事件があり、この裁判の判決では「光線の熱エネルギーで毛包幹細胞を変性させ脱毛させた」ことを医師法17条違反としました。(→ 公益社団法人日本美容医療協会による声明より)

「変性」とはこの場合はダメージや刺激を与えて違う性質のものに変えてしまうことです。

要はこの判例から、毛穴組織の一部を完全に破壊しなくてもダメージを与えて部分的に損傷させることも医療行為に当たるということです。

 

最初に「機械で脱毛を行うことって医業なの?」と書きましたが機械から出るエネルギーで毛穴の組織がダメージを受ける限りそれは医業なのです。

なので医師免許を持っていないエステで行われるフラッシュ脱毛などは非常に弱いエネルギーで毛のみにダメージを与えて細くし、毛穴から抜け落ちるメカニズムです。

 

つまりエステ・サロンでは永久脱毛できない?

はい、できません。

医療機器を使わず、また毛穴の組織にダメージを与えずに毛を生えてこなくする方法ならできますが、そんな方法は聞いたことありません。

永久脱毛とは

b130ちなみに永久脱毛と聞くと施術以降二度と生えないと思っている方は多いですが実は違います。

もともと永久脱毛とは「脱毛の施術30日後の毛の再生率が20%以下」の状態になることを目安としていました。

そして1998年にハーバード大学で新たに「レーザー脱毛を施した後身体の毛周期(1年程度)を超える期間で終毛(成長しきってそれ以上伸びない毛)の数が顕著に減少した状態が続くこと」が【永久減毛】の定義とされました。

現在日本のクリニックや美容外科で言われる永久脱毛はこの永久減毛の定義を規範にしています。

簡単に言うと永久脱毛は二度と生えてこなくするものではなく、脱毛後生えてきたとしてもほんのわずかしか生えてこずその状態が長期間続くものだと言うことです。

脱毛によって二度と生えてこなくなる毛穴もあれば、少しづつ伸びてくる毛穴もあるのですね。伸びてくる毛穴があったとしてもその数がかなり減るといったところです。

 

使用する機器の違い

毛穴組織に与えていい影響が異なるので、クリニックとエステ・サロンでは使用する機器も違います。

脱毛の種類はレーザー、フラッシュ、ニードルがあり使い分けは次のようにされています。

  1. レーザー:クリニック、美容外科
  2. フラッシュ:エステ・サロン
  3. ニードル:クリニック、美容外科、(エステ・サロン)

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1.医療レーザー脱毛

レーザーレーザー機器を使用する場合、ほとんどのクリニック・美容外科は「医療レーザー」と銘打っています。単に「レーザー」だけでもわかるのですが「フラッシュ(光)」と明確に分けるために「医療」と頭についている方がわかりやすいです。

我々一般人の感覚からすればレーザー、フラッシュ、光は似たような印象なのでやはり「医療レーザー」と書いてある方がいいですね。

医療レーザーでは毛の黒いメラニンに反応して熱を持たせ、この熱で毛穴内部の組織にダメージを与え、破壊します。したがって毛が生えていない状態ではレーザーを照射しても効果がありませんので、施術前に自分で毛抜きを行うのは厳禁です。

2.フラッシュ脱毛

フラッシュは名前こそ違いますが脱毛のメカニズムは医療レーザーと同じです。違うのはその出力が非常に弱いことです。出力が弱いので肌への負担が少ないため、皮膚を綺麗な状態に保ちつつ脱毛するサロンやエステで使用されています。

ひとつ注意しておきますとフラッシュ脱毛でも出力を高くすれば毛乳頭やその他毛穴組織にダメージを与えることが可能なので、エステ・サロンでは一歩間違えれば違法になります。

もちろんクリニックでもフラッシュ脱毛の施術を行うところがあります。医療レーザーよりも痛みが小さいのですが、その分効果は減ります。

3.ニードル脱毛

針ニードルは毛穴に針を刺してそこへ電流を流し組織を破壊する脱毛方法です。針を刺すことで直接毛乳頭などの器官に届くため脱毛効果が非常に高いです。

ただし一本一本毛穴に刺すので痛みがあり、施術の時間もかなりかかります。

脱毛・除毛目的で人の皮膚に針を刺すのは医行為になり医師、看護師(准看護師を含む)、保健師、助産師、鍼灸師(はり師)のような有資格者でなければできません。

したがって医療レーザー脱毛同様、ニードル脱毛もクリニックか美容外科でしか受けられません。

 

ニードル脱毛を行っているエステ・サロンは「毛穴に針を通しているだけであり医行為ではない」とのことです。

 

脱毛の期間

完全脱毛にかかる期間はその部位や通う回数、使用する機器によって異なります。また毛そのものも個人差があるので一概に言えません。さらには目指すところも違い、クリニック・美容外科は永久脱毛が最終目標で、エステ・サロンは脱毛(除毛)が最終目標です。

条件がかなり異なりますがここでは医療レーザー(クリニック)とフラッシュ(エステ)を比較しヒゲ脱毛にかかる期間をみたいと思います。

クリニック、エステ・サロンそれぞれ3院(社)ずつ選出し、ホームページを拝見しそこで記載されているヒゲ脱毛の目安の期間を挙げます。

クリニック・美容外科エステ・サロン 脱毛期間と回数  通う間隔
 Aクリニック 1~2年、5、6回 1.5~2か月に1回
 Bクリニック 1~2年、10~15回  1~1.5か月に1回
Cクリニック 2年ほど(?)、12~15回 2か月に1回

エステ・サロンについてですがメンズ髭脱毛コースがあるお店のサイトを調べてみましたが、よくある質問コーナーにも完了の目安が書いていませんでしたので不明です。

 

クリニックでヒゲ脱毛を行うと完了までに早くて1年、遅くて2年と言う感じです。AクリニックはB、Cクリニックに対してかなり少ない回数で済むようです。詳しいことは先で診ますが、その分医療レーザーの出力が強いのです。

通う際の間隔はどのクリニックも最低1か月は開けないとだめなようです。

これはレーザーを照射した時に毛穴の組織が炎症を起こすので、表皮の回復であるターンオーバーの周期を参考にしているのでしょうか。20代の周期は約30日、30代の周期は約40日です。

 

脱毛にかかる費用

髭 生え方

クリニック・美容外科の脱毛でも医院、部位によって異なります。ただしどのクリニックを見てみても

  • 口周り+あご:6~8万円
  • 髭全体:12万~15万円

くらいが相場です。口周り、あごは脱毛せずに頬、のどまたは頬だけという形で部分脱毛OKの医院が多く、これによって料金も変わります。

お試し体験で初回数千円で脱毛してもらえるところもありますが本格的な脱毛になると上記の値段が一般的です。

脱毛後の炎症になることが多いのでケアクリームなど必要になりますが、多くのクリニックは無料で配布してくれます。

 

一方エステ・サロンではフラッシュかニードルによって異なります。フラッシュの場合は回数や期間・料金固定が多く、ニードルでは1分あたりの値段が設定されていることが多いです。

  • フラッシュの例:合計10回で15万、1年間パス10万
  • ニードルの例:1分500円、30分15000円、計10時間25万円

クリニックと同じように部分脱毛のコースもあり、さらにはオシャレに整えてもらえるのが大きなポイントです。

料金に関しておおよその相場がないので高いのか安いのか少しわかりにくいです。

脱毛(完了)に限って言うなら「口周り+あご」だけで10万以上かかったり「髭全体」で20万、いくら高くても25万以上かかるなら明らかに高いです。

なぜなら効果は除毛にとどまり永久脱毛ではないはずだからです。

ただし減毛や整える程度のケアを行ってもらいたい場合はエステサロンの方が安く済むでしょう。

 

脱毛効果

効果は「法律で脱毛の基準が違う」で書いた通り、クリニック・美容外科では永久脱毛が可能でエステ・サロンではそれができません。

また機器のエネルギー出力も医療レーザーの方が強いためクリニックでは少ない回数で効率的に脱毛することができます。

痛みの違い

フラッシュ脱毛は照射の出力が弱いので痛みはあまり感じません。つまり肌への負担を最小限にしながらケアしてもらえます。

脱毛で気になることの一つに「痛み」がありますが、どうしてもこれを抑えたい方はエステに通うといいです。ニードル脱毛はたとえ毛穴に針を通していたとしても痛みは生じるでしょう。

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一方クリニックの医療レーザーは出力が強いため毛周辺へのダメージもフラッシュに比べて大きいです。個人差はありますが痛みも生じます。

したがってクリニックによってはそれを感じにくくするために麻酔クリームや注射を使用してもらえます。これらは任意なので別料金になることもあります。

 

トラブルへの対処

出来るだけ毛穴の組織にはダメージを与えたくないのが本音ですが、毛と皮膚が密着している以上はどうしてもヤケドや炎症などのリスクがあります。これはクリニックでもエステ・サロンに関わらずです。

 

これまで何度も見ている通りクリニックには医師が在籍していますので万が一脱毛処理による炎症などが起こった場合はその場で診察、薬を処方してもらえます。

またトラブル後だけではなく脱毛前のカウンセリングも医師、看護師により行われるので肌の状態に合ったレベルの脱毛、回数、間隔を相談できます。

エステ・サロンではいざトラブルがあった場合には診察、処方が出来ません。そのため多くのエステでは医療機関と提携して、トラブルがあった時はそこを紹介してもらう形になります。

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どちらも事前にカウンセリングをしてもらえますが国家資格を持った有資格者とエステティシャンといった民間資格保有者ではやはり安心感が違います。

大事な身体に負担がかかる以上はその専門家相手の方が信頼できるのは確かです。

 

勧誘の有無

勧誘は医院やお店によって大きく異なるので一般論として言います。

 

まずクリニック・美容外科ではほぼ勧誘はありません。というのも最初に料金や回数の提示をしているところが多く、訪れる方はそれに納得して多少高額なお金を払うので勧誘しなくても十分採算が取れる(儲けられる)ためです。

我々が設定されている高額な料金に納得するのはやはり医療機関であり有資格者が施術してくれるからではないでしょうか。

費用のハードルは高いもののその効果とケアが万全なことに安心します。

初めから採算が取れる料金と効果が出る回数を決めており、我々もそれに納得しているのでそれ以上勧誘する必要がないと考えられます。

 

b178エステ・サロンでは「お試し○○円」や「初回□□無料」とキャンペーンを打ち出して集客することが多いです。当然お試しの数百円や無料では採算は取れないため高額の本格的な脱毛コースをおすすめしてきます。

この勧誘自体は全く悪いことではありません。例えば化粧品のお試しセットを数百円で購入すると後に本商品をおすすめされることがあります。これと同じでエステ・サロンも勧誘をしてきます。

よく問題になるのは一部店舗のそれが強引であったり、長時間に渡ることがあるためです。

ただし2014年に関東経済産業局が大手エステに迷惑勧誘の是正勧告を行ったことで、現在は心配するほどの勧誘は行われないのではないでしょうか。

 

脱毛クリニック、エステ・サロンの違いまとめ

「クリニック・美容外科」と「エステ・サロン」の違いはこんなところです。

注意しておきたいのは効果、料金、期間等は医院によってもことなりますしエステによっても異なります。脱毛部位や程度によってもかなり違いがあるので一概に言えません。

確実に言えるのは永久脱毛は医行為なのでクリニックでしかできないこと、エステでできる脱毛は「除毛・減毛」の範囲にとどまることです。

 

改めてそれぞれの違いを表にしてまとめておきます。

クリニック・美容外科  エステ・サロン
 永久脱毛 できる できない
 施術者 医師・看護師  エステティシャンなど
脱毛の種類 医療レーザー、ニードル フラッシュ、(ニードル)
期間 短い(1~2年) クリニック並の脱毛を目指すと長い(2年以上)
費用 部分脱毛:6~8万髭全体脱毛:12~15万 部分除毛・整える程度なら安い
効果 非常に高い 低い
痛み 個人差あり、強いことも フラッシュではほぼない
トラブルへの対処 その場で診察、処方 医療機関を紹介されるか自分で探す
勧誘 ほぼなし あることが多い

クリニックかエステか迷っている時は一度この表を参考にしてみてください。

どちらか決まっていよいよ医院、お店を決める時はお住まいの地域、脱毛の個所、予算によってかなり違うので気になるところのホームページをよく読んでください。

ひとつ注意しておきますが、エステ・サロンの初回キャンペーンで広範囲を脱毛できると思わないで下さい。あくまでもお試しなので手入れしてもらえるのはほんの一部分だけです。

 

脱毛に通うのは時間もお金もかかり、何より自分の大事な身体に少なからずダメージを与えます。

そのため医院、お店選びには少し慎重になりすぎるくらいがいいかもしれません。自分に合っていると思うところをしっかりと見極めて、気持ち良い脱毛ライフを送りましょう。